猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

猫のつぶやき

声をかけたのは

今思えば

あなたのほうからでした


腕時計がキライだったのに

その日は無理やりつけさせられていたのです


おしゃれだなんだと決めつける身勝手な同居人に

我慢できずに逃げ出して

首元の重さばかり気にして

ふるふる

ふるふる

身震いしていたのです


そんなわたしに

“おいで”

短く声をかけてくれたので

かぎしっぽをふるん


またお家を見つけました