猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

冬のふたり

昼の時間が

すっかり短くなって

まるで

ぼくたちの影みたいだ


編むほどに

もつれていくのは

いつものことで

ささやきが届く距離なのに

言葉がもう届かない


太陽は生まれ変わっても

どうして心は

生まれ変わるのに

とても時間がかかるんだろうね


昼の時間は

すっかり短くなって

まるで

ぼくたちの感情みたいだ


今にも

北風に丸まりそうなんだ