猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

居場所

このところ月曜の朝は

ぼくにとって始まりではないのだけど

かすかに心がどんよりする


ユウウツにならない理由と場所を

探すくせは昔からだ

ともだちがいた頃もいなかった頃も

空をかきむしるような絶望に凍えながら

ぼくはランドセルにすがりついてた


居場所を探すのが得意なやつらの

標的にならないように

外側だけはなんでもない風を装った


ランドセルのことを忘れた頃

ぼくはささやかな居場所を見つけたけれど

無理して探すことないって

気がついたんだ


誰といてもいなくても

ぼくのいる場所が居場所なのだから