猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

一週間

始まりの日

闇とだけ生きていたものは

誰もいなくなりました


二日目

光とだけ生きていたものは

誰もいなくなりました


三日目

雨しか望まなかったものは

誰もいなくなりました


四日目

山でしか生きられないものは

誰もいなくなりました


五日目

海でしか生きられないものは

誰もいなくなりました


六日目

青空しか望まなかったものは

誰もいなくなりました


七日目

嘘つきも正直者もいなくなり

ようやっと小さな青い星は

落ち着きを取り戻したのでした


岬の毛糸屋さんと仲良しの

宇宙語を話す猫から教えてもらった

とっておきの話です


決して拡散しないように