猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

からっぽ

ふらりふらりといつものように

ふかりふかりと土を踏みしめ

ゆらりゆらりと歌っておりました


ちらりちらり風が光ると

さらりさらり雲が揺れて

ぽかりぽかり時間が流れてゆきました


雪が降って指先凍えて

街にはもう誰もいません


というより


星にはもう時間以外

なんにもなくなってしまいました


青くて小さい場所なので

それでじゅうぶんなのだと

かみさまは考えておられるのかも

しれません