2017-11-02 きみの好きな歌が ふたり きみの好きな歌が ぼくの好きな歌だった頃 空がなくなっても 海が消えても 泣くことはないだろうと 信じてた きみの愛した風景が ぼくの愛した風景だった頃 言葉をかわさなくても 体温を分かち合えば 傷は癒えるのだと信じてた きみの大嫌いが ぼくの大嫌いになった頃 それでもまだ 黙り込みさえすれば 元どおりになるのだと信じてた