猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

月あと

月あとに心細くも

しっかと立っておりますと

世の中それは絡まりあって

かみさまは

いつそれを解放なさるのか

恐ろしくなるのです


月あとに心細くも

しっかと耳をそばだてますと

命が儚くぶつかり合って

かみさまは

いつそれを消してしまわれるのか

恐ろしくなるのです


あの日の月が

淡く泣き伏していたことすら

美しすぎて恐ろしくなるのです