猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

切り抜いたはずの空

切り抜いたはずの空が

忘れたはずの記憶をかき乱す

手放したはずの言葉が

消えたはずの嫉妬を映しだす


選び抜いたはずの道は

うねうねと横たわり

重ね続けたはずの努力は

ことごとく砕け散り

あきらめたはずの夢は

今も感情を裏切り続ける


絶望だけを味方につけて

無理やり飲み下したはずの時を

今日も生きている