猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

正夢

ざらざらした星空を

記憶だけを杖にして

今夜も歩く


砂に足をとられるから

記憶だけを味方にして

雨ざらしの時をいく


人の心を編みあげるくせに

感情は遠くで苦笑いする


正しくなくてもいいじゃないか


耳元で囁かれ

今朝も夢から転げ落ちる