猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

再生

心の底からひび割れて

傷つくことを

本当はよく理解できない


落ち込んだ

立ち直れない

辛くて

悲しくて

たまらない

何もかも許せない


それはもう

心も体もバラバラになるような痛みだ


だけどね

そんなことを感じたそばから

わからないほど少しずつ

傷が癒えていく


赤々と生々しく穴がぽっかり空いて

痛みを知って

涙を知って

叫びも枯れて

何もかも許せない


心がなくなりかけたとき

笑うことは案外簡単だったのに

泣くことができなくなってた


それでも

心の底からひび割れて

傷つくことを

本当には知らないのかも

しれない


強いとか弱いとか

そんな単純なことでなく

前を向いている

今を歩いている

それだけなんだ