猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

なんでもない日に肩を並べて

あの人と肩並べ歩いた

なんでもない日の夕暮れ

うさぎたちが風を磨き終えたら

秋がくるよなんて

童話とも真実ともつかない話を

どちらからともなく

真顔で語り合った


あの人と背中あわせになった

なんでもない日の雨模様

狐の嫁入りって言うんだって

人のサヨナラにはふさわしいらしいよ

本気とも冗談ともつかない話を

どちらからともなく

切り出した