猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

ぼくらの養分

潜っているときは聞こえなかったこと

溺れているときは見えなかったこと

目にも耳にも心地よいことばかりでは

ないのだけど


ほんのり遠くに感じることが

案外真実で

ぼくらの養分になる


混じり合っているときは気づかなかったこと

寄り添えば寄り添うほど消えていくこと

心にも体にも心地よいことばかりだけど


ほんのり遠くに感じることが

案外真相で

ぼくらの養分になる