使い分けることなんて
たいした罪じゃないと
思ってた
ほんとの名前なんか知らなくたって
例えば親身になってくれたり
心から健闘を祈ったり
そんな話は割と身近に転がっていて
言葉だけじゃないものを
交換しあってた
つまり
ほんとの名前なんか知らなくたって
例えば不幸になってしまえと呪ったり
心から喜ぶふりして蔑んだり
そんな話は割と身近に転がっていて
言葉と裏腹なものを
交換しあってた
使い分ける事なんて
たいした罪じゃないと
思ってた
いくつもの顔があるのは
ごく普通のことで
プラスもマイナスも持ち合わせるのが
当たり前なのだから
意識的に
使い分ける事なんて
たいした罪じゃないと
思ってた
人間らしいだけだと信じてた