猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

通学電車

つり革のリズムが急に乱れて

世界は粉々になりそう


メールも会話も

あたしたちそんなに得意じゃないし

だけど

手紙書いたことって

まだなかったよね


今日は思いきって

手紙を渡すと決めたから

乗り換えのあの駅で


つり革のリズムは急に乱れて

呼吸がバラバラになりそう


「おはよう」

「暑いね」

ちょっと特別な朝の

なんでもない言霊が

ふわふわゆらゆら

あたしたちを包んでた