猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

もう誰もいない

月の見える場所にはいない


時間軸と

待ち合わせの場所を

わざとまちがえたから


触れ合っても風は動かず

夜はふたりを隠してはくれなかった


星の流れる場所にはいない

波のように光がうちよせ

愛した記憶も隠してしまう


月の見える場所にはいない

もう誰もいない