2017-05-16 しっぽが揺れた ふたり 起きて やさしい声がして いつものリアルに転がり込んだ 夢のほうが よほど居場所があるだろうに 眠ったままではいられない ふにゃふにゃの脳内をなだめて ふわりとベッドを抜けると こっちと また声がして しっぽが揺れた 一度でいいから猫の日を過ごしたい しっぽの長い猫になりたい 空が空でなくなる前に 空を壊してしまわぬように 猫でいたい きみの代わりに そう願ったんだ