猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

からだが少し熱いのは

からだが少し熱いのは

夢から這い出したばかりだから

いくらでも甘く惜しげもなく

舌は自由に思いを操れた


まぶたが少し重いのは

夢に舞い戻ってみたいから

いくらでも強く惜しげもなく

腕は自由にあなたを抱いた


舌が少し苦いのは

夢がこちらにこぼれたから

いくらでも儚く惜しげもなく

心があなたを追いかける