猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

青かった星の上で

そらをながめるために

下を向いた

上を向いても

さらさらと音がするばかりで


ああそうか

そらは下にあるのだと

今さらながら知った


そらをながめるために

下を向いた

だけどやっぱり

さらさらと音がするばかりで


ああそうか

人も鳥もいないのだと

あたりまえのことを思い出す


ねむってる間に

すべて終わったろうか

だれも泣かなかったろうか


実のつけかたをわすれた自分を

抱きしめてくれたあの子も