猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

シェフ

あなたはわたしを

あらわにすると

優しく手を添え

細かく細かく刻むのです


それから躊躇もせず

業火になげこむのです


ひとつになれる歓喜と熱で

打ち震えるのを

あなたは冷たく眺めていました


やがて消えてしまうのに

あなたの中で