猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

夏雲が浮き足立つ頃

少年は夢を覗き込む

煮えたぎる鍋の中

何もかも生煮えで

悲しくなって目がさめた


夏雲が浮き足立つ頃

少年は夢の淵に触れる

かき混ぜられる鍋の中

何もかもとろけすぎ

可笑しくなって目がさめた


夏雲が浮き足立つ頃

少年は夢を喰む

この星は

今日もぐつぐつ戸惑っている