猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

ミライ

星がしがみついたビルの群れ

僕はようやく息をつく

捨てたはずの昨日が

今もまだ耳元で責め立てる


ため息の合間に夢を語れば

胸の奥に澱が舞う


影がしがみついたビルの群れ

僕はようやく目を閉じた

失くしたはずの心臓が

今もまだカチカチと責め立てる