猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

すりガラス

用心深く

ごとりと置いた

わたしたちの間に置いた


はじめのうちは一枚だけ

薄いものを選んで

たまに割ってみたりもする


そのうち

分厚く背の高いものを選んで

割ることもしなくなった


用心深くふたりの間に

ごとりと置いて

穏やかに日々は続いていく


長く長く続いていく