猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

絶望と安堵が命を充す

器をなくしても

宇宙は消えないと

生まれ落ちる前に教わってはいたが

では

閉じ込められたままどこへも行けないのか

同時に絶望と安堵が命を充す

でも

宇宙ごと消えたらどうしようもないのだな

すっくと立った猫の命を選んだのは自分であるから

それもまた宿命というもの

 

とりあえず今は

器をなくしても

宇宙は消えない

それだけを

シンプルに信じていればいい