猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

ぱりん

 

何かが割れた音が

夢を満たす

ああそうではない

夢自体が割れ始めたのだ

 

僕はいつものように

夢のかけらを拾い集めている

 

最近よく見る夢だ

指先の傷つくタイミングも

流れ出る血が青いのも

なんだか当たり前すぎて

どうでもよくなっていた

 

夢だとわかっているのなら

怯えも涙もないはずなのに

拾うかけらがヌルヌルすべり

ますます夢が崩れてく

 

ぱりん

 

何かが割れた音が

夢を満たす

ああそうではない

夢自体が割れ始めたのだ

 

昨夜と同じように