猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

うなだれた季節

うなだれた季節は

喜びをもたらすことなく

過ぎようとしている

 

小さくても実り

細くても成熟し

時は走り続け

また種が割れる

 

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耳に届くのは

モズの歌声と鈴虫の奏で

 

こんなに

日差しが容赦なく

ひまわりが咲き乱れていても

蝉は確かに眠ったままだから

人々は今を秋と信じている

 

ひたすらに頑なに

喜びを求め

狂い続ける秋を生きている