猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

突拍子

ふたりは

突拍子もない場所で会い

突拍子もない言霊を交わした

 

あったかで

軽やかで

ちょこっとおふざけな言霊を

 

幸せを見つけるのは苦手で

幸せを味わうことに慣れてはいなかったが

 

突拍子もないタイミングで

すっかり消えてしまう

そういうものだと

よくよく知っていたので

日々は小さな奇跡であふれていたのである

 

ふたりは

突拍子もない場所で会い

突拍子もない言霊を交わした

 

あったかで

軽やかで

ちょこっとおふざけな言霊を

 

おそるおそる

かわるがわる

命を混ぜ合わせるように

紡いでいるのだった

 

 

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