猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

時々尋ねてみたくなる

もう使わないだろうか

もう捨てるだけだろうか

彼方へ連れられていくことも

彼方から呼び戻すことも

できないのに

時々尋ねてみたくなる

 

ほんとは好きでそうしていたのだろうか

ほんとはそれほどでもなかったのだろうか

彼方で語り合うことも

彼方から連絡をとりつけることも

できないのに

時々後悔の箱に閉じこもりたくなる

 

愛は壊れてしまったろうか

愛はそれでも豊かだったろうか

彼方へ叫んだところで

何も変わりはしないのに

やはり時折尋ねてみたくなる