時間の使い方がもう少し上手になれば。
季節の終わり、焦りを微かに感じる時の中で
そんな思いに駆られる。
時間があれば、ではなくて。
時間ができたら、ではなくて。
いつか、も。いつでも、も。
幻想だ。
乱暴に決めつけ、僕はコーヒーを飲み終える。
ひとりでいること、も。
ふたりでいること、も。
現実だ。
時間の交換をいっそ誰かとしてしまえ、と
捨て台詞にすら、酔ってしまう。
冬が始まる。
時の編み方は、一向に上達しないが
今ここで季節を食むくらいは、許されるだろうか。