猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

と・き

時間の使い方がもう少し上手になれば。

季節の終わり、焦りを微かに感じる時の中で

そんな思いに駆られる。

 

時間があれば、ではなくて。

時間ができたら、ではなくて。

いつか、も。いつでも、も。

 

幻想だ。

 

乱暴に決めつけ、僕はコーヒーを飲み終える。

ひとりでいること、も。

ふたりでいること、も。

 

現実だ。

 

時間の交換をいっそ誰かとしてしまえ、と

捨て台詞にすら、酔ってしまう。

冬が始まる。

時の編み方は、一向に上達しないが

今ここで季節を食むくらいは、許されるだろうか。