猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

血色(ちいろ)の海、乳色の空

血色の海に足をとられ

乳色の空を見上げたままだ

抱えたままのきみの抜け殻

生き場所はもう見つかっただろうか

 

血色の海に足をとられ

乳色の空を見失いそうだ

抱えたままのきみの抜け殻

生き場所をまだ探しているだろうか

 

血色の海にすっかり見とれて

乳色の空がかすれてしまう

抱えたままのきみの抜け殻

行き場所にはたどり着いているだろうか