2021-12-26 首都-2 切ない なじみの薄い街という事実は 今も変わらず 点と点で結んだ場所にしか 行かないのは 何年経っても同じである 始発駅で乗り込み いつもの駅で一度乗り換えるだけの 他人にも自分にも説明できる道筋しか 知らないままだ 冒険はしない 約束もしない ただそっと訪れて そっと去るのみ うつむけば人の流れに押しつぶされるから 首都ではいつも前しか見ない 狂い始めた時間軸を もう一度締め直し 再び帰路に着くのである