猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

詩人屋さんの日常-1

鍋蓋のような空の下

あたしはアイスクリームを買う

 

春と呼ぶには汗ばむほどで

初夏と呼ぶには悲しいほどだ

 

鍋蓋のような空の下

あたしはアイスクリームを混ぜる

 

春と呼ぶには汗ばむほどで

初夏と呼ぶには悲しいほどで

 

鍋蓋のような空の下

あたしはアイスクリームを舐める

人らのいなくなった

ショコラオレンジ色の星で

鍵しっぽを動かしながら

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 TAROTAROPUUさんによるイラストACからのイラスト