猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

詩人屋さんのひとりごと-b

なまめかしく砂が落ちて

時間はすでに人のものではなかった

 

止めようにも超えようにも

すべはなく

砂に紛れるしかないのである

 

なまめかしく砂が落ちて

時間はすでに人のものではなかった

 

刻もうにも戻そうにも

すべはなく

こぼれ続けるしかないのである

 

絶望と希望は背中合わせで

どちらかひとつでは成り立たないのと

ひどく似ている

 

鍵しっぽとそうじゃないしっぽのが

仲良くやっていけるのと

同じことなのよ

多分ね