猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

あなたの街

曲がり角ひとつ

あたしはいつも手前を

あるいはいつも見落として先を

 

だから

あの街はいつまでも苦手だ

匂いも

音も

光景も

 

曲がり角ほんのひとつ

あたしはいつも手前を

あるいはいつも見落として先を

 

行きたい場所は

そこにあって

忘れ去られたわけでも

消えたわけでも

 

だから

あの街はいつまでも苦手だ

匂いも

音も

光景も

 

あなたを愛してる

なのに