猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

心得

音律ばかりを調えてはいけない

言霊に寄りかかりすぎぬよう

詩人であることすら

気づかれぬよう振る舞いなさい

 

酸っぱい葡萄の逸話など

ほうっておけばいい

甘い水の香りなど

消えてしまうのだから

 

詩を書く自分に酔ってはいけない

詩人であるなどと吹聴してはいけない

決して決して

心を殺してはいけない

 

あふれさせてはいけない

 

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