猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

桜が揺れる

桜が揺れる

旅を奪われ歌を奪われ

もうずいぶん経ったのに

 

桜が揺れる

季節は消えて風は留まり

もうずいぶん経ったのに

 

きみの桜だけが揺れている

やさしすぎるほどの

痛みを含んで

 

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