猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

再会

大好きだった瞬間と

もう離れたいと泣いた時間を

くらべるでもなく

並べるでもなく

 

切り離した

 

たやすいこと

少し心をかたづけておけば

体のほんの片隅に

 

そう思ってた

 

大好きだった瞬間と

もう離れたいと泣いた時間を

とりもどすでもなく

望むでもなく

 

消去した

 

たやすいこと

少し感情から目を背けて

微かな嘘で自分を染めるだけ

 

そう思ってた

昨日きみとすれ違うまで

 

 

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