猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

連休の過ごし方

それじゃあ

熟れる3日前の

プチトマトじゃないって

可笑しそうに彼は言う

 

そんなのとっくに知ってるもん

あたしは急に恥ずかしくなる

わがまま放題拗ねたこと

 

山にも海にも行きたいけれど

渋滞は嫌だよ

だけどあなたと一緒がいいの

美味しく食べたり呑んだりできれば

だけどあなたとふたりがいいの

賑やかなのは好き

人が多いのは嫌

 

だから

熟れる3日前の

プチトマトじゃないって

彼はとうとう吹き出してしまう

 

もう!

意味がわかんないよって

あたしもつられて大笑い

 

つまるところ

前半は遠くてにぎやかなところ

真ん中は近くて静かなところ

後半はゆっくり過ごして

最後の1日は仕事を少し

 

ベランダのプチトマトも

その頃には美味しくなっているのでしょう

まだかねえと矯(た)めつ眇(すが)めつ

ふたりは頬を寄せました

 

 

 

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