猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

のっぽの紫陽花

ずっと前に空き家になったその場所で、背の高い紫陽花が盛りである。

とうもろこしのような形状のものや、大きな鞠に似たものまで。

 

「背の高い」、つまりは剪定する人がいなくなってしまったからであろう。

門もドアも固く閉ざされ、ただただ植物のみがザワザワと息づいている。

時折その家の前を通るのだが、夜はちょっとした肝試し気分が味わえ、なかなか乙である、