猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

寝床

もぐりこんだ寝床は

あ、と声が出るほど温もりがなかった

そうか今日からひとりだった

 

送り届けもせず

見送られるのも苦手で

だから

なんとなく片手を上げただけで終わっていった

 

もぐりこんだ寝床は

あ、と声が出るほど温もりがなかった

やっと今日から自分に嘘をつかなくてすむ