猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

確信

布を裂き紙を裂き

ガラスを引っ掻いた

そうまでしてようやく

「今日も生きてる」

そう確信する

 

というよりどこかで絶望することに

安心を覚えるのだ

手放すことは日常になり

入れる知識は邪魔になり

乾いたり潤ったりしながら

いずれ腐っていくものらしいが

 

布を裂き紙を裂き

ガラスを引っ掻いた

そうまでしてようやく

「今日もあたしでしかない」

そう絶望する