猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

持ち歩けるくらいでいいよ

このところは

雨ばかりだなんて

素敵な歌が流行っていた頃

あたしたちは幸せごっこにさえ飢えていた

 

ほんとは

持ち歩けるくらいで

ほんのり微笑みが頬に宿るくらいで

隣り合わせの誰かが

ほんのりあったかくなるくらいで

ちょうどいいんだ

幸せも大好きも

 

あの頃のあたしたちに

教えてやりたいねえ

もし会えるのなら

 

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