猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

瞬きを捨てた星のごとく

瞬きを捨てた星が

こちらを見据えて

わたしはまた哀しみを漂っている

 

編めば少しは安まるかと

指の動くにまかせれば

鎧騎士よりぎこちなく

全てが涙に変わる

 

傷も気づきも溶け合うならば

いっそ体からとり出してしまいたい

 

愛を忘れるたびに

捨ててしまえれば

瞬きを捨てた星のごとく

ひたすらに心を見据えて

 

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