猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

また雨になる

また雨になる

耳たぶが冷たくなって

確信した

 

また春が滞る

指先が冷たくなって

確信した

 

散っても散っても

それを見ず

ただ

くる初夏さえ怖いと思った

 

また雨になる

耳たぶが冷たくなって

確信した

 

また春が滞る

指先が冷たくなって

後めたくも安堵する