猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

Arrière ! Détestable mélancolie !

4月の終わらぬうちに

憂鬱がやってくる

2年前のちょうどその頃は

怪我による療養中で

それが起因しているのは間違いなかろう

 

完治はしても雨や寒さに遭えば

シクシクと訴えるものが

手首のあたりに居座るのである

 

気落ちもせず程よくあきらめの心情で

満たされた不思議は

今となってはポジティブな性格だけでは

説明もつかぬ

寧ろ今になって小さく心が揺れるのは

それもまた

人のわがままな一面なのだろう

 

4月の終わらぬうちに

憂鬱がやってくる

2年前のちょうどその頃は

怪我による療養中で

それでも必死に前を見ようとした

 

心が疼く

手首が疼く

そして過去がまた少し遠ざかっていく

 

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