猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

狂った季節が消える時

狂った季節は

それでもあとを濁さずと言いたげに

一夜にして消えていった

 

風の匂いも

空の遠さも

きみの声が届く距離も

本当はそんなに変わってはいないのだ

 

狂った季節は

それでもあとを濁さずと言いたげに

一夜にして消えていった

 

雨の匂いも

時間の流れも

きみとの心の距離も

本当はそんなに変わってはいないのだ

 

立ち止まってはいけないと

流されてもいけないと

あちらこちらにぶつかり傷つき

ただ今もなおひたすらに

変わりたいと切望しているのだ

 

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