2019-04-11 ほとと ことと 童話詩 日常光景 まだ幼い感じのする風が ほとと ことと サッシをぎこちなくたたきます 空を見上げれば どこからか飛んできた桜の花びらが まとまって流されていくところでした ほとと ことと ほとと ことと まだまだあどけない調子で サッシが音をたてています 切なくならない春なんて知らないけど 喜びひとつもない春だってないのです まだ幼い感じのする風が ほとと ことと サッシをぎこちなくたたきます 詩人屋さんは飽きもせず その音を楽しむのでした