猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

ほとと ことと

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まだ幼い感じのする風が

ほとと ことと

サッシをぎこちなくたたきます

 

空を見上げれば

どこからか飛んできた桜の花びらが

まとまって流されていくところでした

 

ほとと ことと

ほとと ことと

 

まだまだあどけない調子で

サッシが音をたてています

 

切なくならない春なんて知らないけど

喜びひとつもない春だってないのです

 

まだ幼い感じのする風が

ほとと ことと

サッシをぎこちなくたたきます

 

詩人屋さんは飽きもせず

その音を楽しむのでした