猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

詩人屋さんのひとりごと-d

ときどき家出したくなる

リセットしたいわけではないのに

命を抱きしめているのに

 

愛されていても

愛していても

笑っていても

泣いていても

 

あなたといても

あなたがいなくても

 

さびしいのは

それはもう仕方ないのだとしても

 

ときどきこの人生から家出したくなる

誰でもなくなって

違う名前を纏って

違う人生に飛び込んで

何食わぬ顔して

また自分に戻る

 

詩人屋さんでいたとしても

詩人屋さんでいなかったとしても

 

岬の猫でなかったとしても

 

 

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