猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

春があたしを洗っていく

わざと光あふれさせて

春があたしを洗っていく

追いかけて追いついて

罪も闇も消え去るほどの

 

見事に光をあふれさせて

春があたしを洗っていく

傷つけて傷ついて

猛スピードの花吹雪に

 

寡黙に光をこぼしながら

春があたしを洗っていく

思い出も恋も

ドアの奥に閉じ込めて