猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

灯台躑躅

「だけど」をやめ、た

断言したか、った

灯台躑躅はつぶやくと

ふるりふるり体を揺らした

 

「それなりに」をやめ、た

愛したか、った

灯台躑躅は俯くと

ふるりふるり体を揺らした

 

去年と同じ場所で出会っても

器に宿るものは僕の知らないあなたなのか

 

来年またねと言えるな、ら

灯台躑躅はつぶやくと

ふるりふるり体を揺らした