猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

ある朝-2

みかんのジャムを

きみはもう煮ない

ぼくはカフェ・オ・レを

コンビニで済ませる

 

チビたちは

(正確にはもうチビではないが)

「いってきます」の代わりに

「今日は遅くなるからご飯いらない」

 

そう言いながら出かけていく

 

タブレットでネットニュースを眺め

AIスピーカーに今日の天気を尋ねれば

それで用は足りる

 

食卓は

しんと静まり返って

それがぼくらの新しい日常になった

 

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